栄養学

ビタミンAの機能と特徴について

ビタミン、ビタミンと皆さん言ってますが、実際にビタミンAを摂らないとどうなるんだろう?
今回はそんなビタミンAの機能と特徴について書いて行きたいと思います。

ビタミンAの機能と特徴

ビタミンAはレチノイドといい、レチノール、レチナール、レチノイン酸の3種類に分類されます。

よく聞く、β-カロテン、α-カロテン、βクリプトキサンチンなどはプロビタミンAと呼ばれ、体内でビタミンAとなり機能します。

ビタミンAが足りないと、乳幼児では角膜が乾燥したり、成人では夜盲症という暗い場所で見えなくなるという病気もあります。

その他にも成長が阻害される、神経の発達抑制、免疫の低下、細胞の増殖の障害など様々な症状が現れます。

脂溶性ビタミンであるビタミンAは普段は肝臓に蓄えられているので、よっぽど食生活が乱れていたり、何らかの原因で長期間食事が満足に取れない場合以外は不足する心配はないでしょう

(4ヶ月間全くビタミンAを摂取しなくても問題ないとの研究データもあります)

ビタミンAの抗酸化作用

前述しましたが、ビタミンAは脂溶性のビタミンです。ビタミンAに含まれるカロテンは二重結合と呼ばれるもの部位が存在する脂質の一種です。
この二重結合を持つ脂質はとても酸化されやすいです。
とても簡単に言うと、カロテンのこの二重結合が細胞の代わりに酸化される事でフリーラジカル、活性酸素などを打ち消し、ガン、炎症、心血管系の疾患などを予防してくれるのです。

カロテノイド類のβ-カロテン、β-クリプトキサンチン、アスタキサンチン、ゼアキサンチンなど
(カロテノイド類は分けるとカロテン類とキサントフィル類に分類することができます)

ビタミンAの摂取不足による機能低下について

栄養学的にはビタミンAの機能としてはこの二つがメインになります。

夜盲症

目の網膜には桿体細胞という細胞があります。
この桿体細胞にはビタミンA(レチナール)を構成成分としているロドプシンと呼ばれる色素たんぱく質が存在しています。
このロドプシンが光に当たるとたんぱく質のオプシンとレチナールに分解されます。また暗闇ではオプシンからロドプシンが合成され、光を受け止めて脳に伝えるのに重要な物質とされています。
ですので、ビタミンAが不足すると特に暗闇が見えずらくなる=夜に盲目になる症状の夜盲症となるわけです。

角膜乾燥

上皮細胞が角質化し、ケラチンというたんぱく質が増え、皮膚が脆くなったり、硬くなったりして剥がれたりします。
粘膜(角膜)だと乾燥して痛みを伴ったりします。
これは、ほぼ全ての細胞が核内にビタミンAが関与する受容体という物を持っているので、ビタミンAが不足すると異常が起きるから起こる事です。
成人だと角膜、皮膚、肺、免疫系などが主に異常をきたします。

筆者が聞いた話になりますが、インスタント食品をずっと食べ続けていた一人暮らしの大学生が暗くなると、ほとんど見えなくなった例を聞きました。

ビタミンAを多く含む食品(レチノール活性当量)

・ぶた(その他、スモークレバー)レチノール活性当量:17000μg
・にわとり(肝臓、生)レチノール活性当量:14000μg 
・ぶた(肝臓、生)レチノール活性当量:13000μg 
・あんこう(きも、生):レチノール活性当量8300μg
・うなぎ(きも、生):レチノール活性当量4300μg
・あゆ(養殖、内臓、生)レチノール活性当量:4400μg
・ぶた(レバーペースト)レチノール活性当量4300μg
・豚(ソーセージ類)レチノール活性当量2800μg
・うなぎ(養殖、生)レチノール活性当量:3400μg
・あゆ(天然、内臓、焼き)レチノール活性当量:2000μg

海苔や玉露などもレチノール活性当量は多いですが、一回で摂取する量を考えて明らかに少ない食品は省いて上から順番に10個挙げてみました!
肝臓に蓄えられる脂溶性のビタミンだけあり、やはりレバー類にはとても量が多いです!

~豆知識~

イシナギを食べることによるビタミンA過剰症

ビタミンAのヒトに対する中毒量は100万IU以上(IUとは国際単位のことで、1 IUは0.3 μgのビタミンAに相当)と推定されているいます!

イシナギの肝臓中のビタミンA含量は10-20万IU/g程度であるので、肝臓5-10 gの摂取で中毒する可能性があります。
仮に100gを調理して食べたとしたら2000 IU〜3000 IUで、完全に過剰症です。
他にも、サメ、マグロ、カツオ、ホッキョクグマ、アザラシの肝臓でも起こるとされていますが全て食べる事も機会もないでしょう笑

参考URLはこちら→厚生労働省自然毒のプロファイル

ビタミンAの求め方!

食品のビタミンAは以下の式で求める事ができます!
レチノール(μg)+β-カロテン×1/12+αカロテン(μg)×1/24+β-クリプトキサンチン(μg)×1/24+その他プロビタミンAカロテノイド(μg)×1/24というすごく長い式で求められます笑

野菜ジュースなどにβ-カロテン◯◯◯μgと書いてあったらビタミンA換算で1/12という事なので、表記されている数字がそのままビタミンAということではないので注意してください!

動物性の食品から摂取するビタミンAは肝臓に蓄積されますが、植物性の食品から摂取するビタミンAは蓄積されません。

これは野菜などから摂取するビタミンAは主にカロテンです。カロテンは体内で足りない場合にビタミンAとして生理機能を発揮し、ビタミンAが充足している時には過剰に摂取しても尿中に排泄されるため、過剰症の心配はありません。

サプリメントからのβカロテンは2μgの1μgのレチノール(ビタミンA)となるので、食品由来のβ-カロテンとは異なります!

また、サプリメントからのβカロテンの取りすぎは肺がんのリスクを高くするとの研究データも出ているので注意してください。

化粧品としてのビタミンA

アンチエイジングなどにも利用されています。
前述した抗酸化作用、肌のターンオーバーの促進を促したりと肌に関連する化粧品、医薬部外品には良く含まれている成分です。
有名な商品で、資生堂エリクシールのリンクルクリームなどはCMなどで良く紹介されていたので女性では知っている人は多いと思います。

日本で初めて、薬用有効成分純粋レチノールの配合による「しわを改善する」新機能の認可を受けました。これも、101年に及ぶ様々な化粧品研究のひとつの成果です。
薬用有効成分純粋レチノールを配合したエリクシールのリンクルクリームで、
しわを改善して、「つや玉」輝く肌へ

資生堂エリクシールより引用 参考ページはこちら

ビタミンAのまとめ

少し難しい内容になってしまいましたがビタミンAについて栄養学を絡めて書いてみましたがどうでしたでしょうか?
詳しく書けばもっと生理機能もありますがメジャーなものだけをまとめました!

現代ではあまり過剰になる事も、足りなくなる事もないと思いますが、普段の食生活の大切さを少しでも知って頂けると嬉しいです!
(基本的には適度に野菜を食べてれば足りなくてなる事はありません笑)

質問などはTwitterからも受け付けておりますので、お気軽にどうぞ。
ランプちゃんねる(@TheLAmpChannel)Twitter

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